【和歌山】米の旨味を感じる食中酒で、カレイの酒粕焼きを味わう

雑賀 純米大吟醸 雄町

(さいか じゅんまいぎんじょう おまち)

(撮影店:有楽町「鮨 大前」)

1908年(明冶41年)創業の和歌山県紀の川市の『株式会社九重雜賀』のお酒です。

SAKE TIME での評価は「3.12」(2018/05/30現在)

創業時は食酢の製造販売からスタートし、

主原材料である酒粕から一貫して製造すべきと考え、

食事に合う日本酒を造りたいという願望が生まれ、

1934年(昭和9年)から日本酒造りに取り組みました。


食中酒として、スッキリと飲みやすいお酒が特徴的で、

日本酒で造った梅酒も製造販売しています。


余談ですが、戦国時代に織田信長と本願寺との戦いの中で、

和歌山の鉄砲集団である雑賀衆は本願寺を援護し、

織田勢を幾度となく撃退して活躍しました。

その頭領の雑賀孫市の末裔が、この雑賀家です。


この『純米大吟醸』は、

スッキリと上品な吟醸香が薫り、

雄町米らしい力強さと米の旨味を感じ、

キレのあるお酒です。


ラベルには、雑賀衆の紋章、3本脚の烏「八咫烏(やたがらす)」を使用しています。




そして、このお酒と合わせる料理は

カラスカレイの酒粕焼き

酒粕がフワッと薫りつつ、

酒粕の効果で増大したホロホロのカレイの旨味を楽しみます。

ほんのり感じる甘味も美味しいです。

柔らかい身を一口食べて、日本酒を含むと、

カレイ、酒粕、雄町米の旨味が増幅されて、

幸せな気分になります。

カレイの脂を、日本酒が綺麗に流してくれるので、

もう一口がまた新鮮に旨味を楽しめます。

食中酒にピッタリのお酒でした。



チーム株式会社

太田泰史

http://team-project.jp/

太田が日本酒を巡る旅

年間500種類以上を飲んでいるチーム株式会社 太田泰史が、日本酒の魅力を伝えられれば、嬉しいです。 飲んだことない方も、日本酒が好きな方も、参考にして頂ければ幸いです。