山形正宗 生もと純米酒 1898 赤磐雄町
(やまがたまさむね きもとじゅんまいしゅ 1898 あかいわおまち)
1898年(明治31年)に創業した山形県天童市の『水戸部酒造』のお酒です。
岡山産酒米『赤磐雄町』を使用した『生酛造り』のお酒です。
『生酛造り』は詳しく書くと長くなるので、簡単に説明すると、
人工的に作った『乳酸菌』を入れるのではなく、
蔵の中にいる自然の『乳酸菌』を取り込んで、
じっくりと発酵を進める昔ながらの造り方です。
『生酛造り』は、乳酸飲料のような酸味が出やすく、
好き嫌いは分かれるところですが、
ミネラルの多い硬水で作られている『山形正宗』シリーズはキレがあり、
『生酛造り』であっても、すっきりとした味わいです。
お米の旨味を感じつつ、キレのある味わいを楽しめます。
今回は燗酒(かんざけ)にして、温度を上げることで、
薫りを広げて、酸味はやや抑えられてて、すっきりと飲みやすくなります。
そして、このお酒と合わせる料理は
東京ビーフのスライス 鬼おろしとスダチで
伊豆諸島南部の青ヶ島
で生産される黒毛和牛『東京ビーフ』は、年間60頭しか出荷されません。
真空パックした肉を、58℃のお湯で6時間湯煎して、低温調理します。
それをスライスして、鬼おろしをのせて、スダチを搾り、
クルクルと巻いて食べます。
常温でも脂が溶け出すので、口に入れた瞬間、すぐに溶けてなくなってしまいます。
肉の旨味はしかっりしてて、鬼おろしとスダチでさっぱり感じます。
そこで、お燗にした『山形正宗』を飲むと、
フワッとした薫りを感じ、
優しい酸味で脂をスッと洗い流してくれます。
お肉と日本酒が合うと感じる瞬間です。
チーム株式会社
太田泰史
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