【石川】旨味とキレのバランスの取れた酒で、鮑を食す

手取川 冬 純米辛口 生酒

(てとりがわ ふゆ じゅんまいからくち なまざけ)

(撮影店:板橋「鮨 まつ本」)

1870年(明治3年)創業の石川県白山市の『株式会社吉田酒造店』のお酒です。

SAKE TIME での評価は「3.67」(2018/02/28現在)

手取川の伏流水に恵まれた土地では、明治から大正にかけて十数蔵あり、

「山島村」は「酒造り村」と呼ばれていました。

世界恐慌の影響により、多くの蔵は廃業し、

昭和10年には『吉田酒造店』1社のみになりました。


平成9年には、二人の杜氏を置き、

山本輝幸杜氏の名前から従来の「山本蔵」と、

前社長の長男である吉田行成杜氏の新しい「吉田蔵」が、

それぞれ生産し、全国的に珍しい『二蔵制度』を取っています。

「山本蔵」は『手取川』を

「吉田蔵」は『吉田蔵』ブランドを作っています。


冬 純米辛口 生酒』は、

雪の中に咲く椿と兎たちが描かれた可愛らしいラベルです。

新酒らしい爽やかでジューシーな薫りが立ち、

ぽってり上品な甘味の後に、

キレの良い後味です。

ほんのり米の旨味も感じられるので、

魚介類にいいですね。



そして、このお酒と合わせる料理は

煮鮑

(撮影店:板橋「鮨 まつ本」)

小ぶりだけど、柔らかく煮付けた身は、

フワッと柔らかく旨味が溢れてきます。

キレのある日本酒と合わせると、

アワビと米の旨味が掛け合わされますね。

肝も濃厚な味わいで、

更に日本酒が進みます。



チーム株式会社

太田泰史

http://team-project.jp/

太田が日本酒を巡る旅

年間500種類以上を飲んでいるチーム株式会社 太田泰史が、日本酒の魅力を伝えられれば、嬉しいです。 飲んだことない方も、日本酒が好きな方も、参考にして頂ければ幸いです。