山本 潤黒 Pure Black Yamamoto
(やまもと じゅんこく ピュア ブラック ヤマモト)
(撮影店:赤坂「さ行」)
1901年(明治34年)創業の秋田県山本郡八峰町の『山本合名会社』のお酒です。
SAKE TIME での評価は「3.95」(2018/04/04現在)
ハタハタ漁で有名な漁村、八森村(現八峰町)で創業し、
『白瀑』(しらたき)の銘柄も親しまれてきました。
六代目蔵元兼杜氏の山本友文氏は、
2002年に経営難の状況で帰郷し、様々なチャレンジを行ってきました。
2007年に支出の多い杜氏制度を廃止して、自ら日本酒造りを始めました。
2008年に当蔵で発見された蔵付き分離「セクスィー山本酵母」も有名です。
2010年には、アルコールを添加する本醸造と大吟醸を廃止して、
純米、純米吟醸、純米大吟醸のみ生産する蔵となりました。
個人的には、フルーティーな薫りで、フレッシュさを感じるお酒が多いイメージです。
『潤黒 Pure Black』は、
『山本』らしいフルーティーな薫りもあるのですが、そこまで主張は強くなく、
酸味を感じる飲み口で、あとから米の旨味を感じて、切れ味がスッキリとしています。
そして、このお酒と合わせる料理は
鮃の刺身
(撮影店:赤坂「さ行」)
熟成させて、しっとりとしていて、
旨みと甘味が増しています。
黄身醤油と鮪の酒盗醤油が用意してあって、
どちらも特徴的な味わいに変化します。
ヒラメの甘味を、日本酒の酸味でそっと支えて、
旨みを楽しみながら、スッと消えてゆく。
そして、もう一口食べたくなる。
キレのある日本酒と刺身は納得の組み合わせです。
チーム株式会社
太田泰史
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