【石川】優しい山廃の地酒で、鯖の燻製を楽しむ

u yoshidagura 山廃純米無濾過原酒 火入れ

(ゆー よしだぐら やまはいじゅんまいむろかげんしゅ ひいれ)

(撮影店:恵比寿「魚専門居酒屋 ころすけ」)

1870年(明治3年)創業の石川県白山市の『株式会社吉田酒造店』のお酒です。

以前、取り上げた『手取川

でも紹介しましたが、1997年から『二蔵制度』を取っており、

前社長の長男の吉田行成杜氏の仕切る『吉田蔵』のブランドです。


SAKE TIME での評価は「3.24」(2018/03/20現在)

今回の『u yoshidagura』は、

現在杜氏見習いで、次期6代目蔵元になる吉田泰之氏が、

企画から、製造、ラベルまで全て担当した日本酒です。

石川で開発された酒米『石川門』を使用し、

酵母は蔵と相性の良い『金沢酵母』、

能登杜氏が得意とする『山廃仕込み』、

手取川』の伏流水をしようしており、

全て石川県産の地酒です。

u』は漢字で優しいという意味の"優"を表します。

山廃』と聞くと力強い酒をイメージするかもしれませんが、

柑橘系のフレッシュな香りで、

ピリッと感じる乳酸の酸味は心地良く、

原酒』でありながら、アルコールは13%と低く、

本当に"優しい"日本酒です。

白ワインをイメージさせるお酒ですね。



そして、このお酒と合わせる料理は

鯖の燻製

(撮影店:恵比寿「魚専門居酒屋 ころすけ」)

程良く水分の残った、鯖の燻製は旨みが凝縮されていて、

塩味と共に美味しいつまみです。

薫香はやや抑えてあるので、日本酒の香りを邪魔することはありません。

白ワインだと鯖の臭みと合わない場合があるかもしれませんが、

石川県の真の地酒『u yoshidagura』は、

しっかりとした米の旨味で、鯖の濃厚な旨みを引き立てて、

フレッシュな薫りと薫香もバランス良く、

乳酸の酸味で後味の切れもあります。


次のシーズンの『u yoshidagura』も飲んでみたいですね。



チーム株式会社

太田泰史

http://team-project.jp/




太田が日本酒を巡る旅

年間500種類以上を飲んでいるチーム株式会社 太田泰史が、日本酒の魅力を伝えられれば、嬉しいです。 飲んだことない方も、日本酒が好きな方も、参考にして頂ければ幸いです。